気持ちの"錯覚”を減らす

2021/02/11 (木)

本来、医療はチームワークですから、私がスタッフに”指示”することはあっても,”命令”することはほとんどありません。ただ,年に一度だけ,私は”院長命令”を発しています。それは『2月14日に院内でのチョコの受け渡しを禁ず(ただし愛の告白は除く)』です。

すでに古典的な考えなのかもしれませんが、もともとバレンタインデーのチョコは、女性から男性に愛を伝える”飛び道具”でした。ところが、いつの頃からか義理チョコと称して,身近な人に手軽に配る”ギフト”としての役割が加わってきました.もちろん,日頃の感謝を伝えるアイテムとして美味しいチョコは最適だと思いますが,残念ながら同じ日に一斉に配りまくると,その貴重な効果が薄れてしまいます.

よく「目の錯覚」に使われれますが,同じ大きさの円なのに周りの円に惑わされて大きく見えたり小さく見えたりすることがあります.愛の告白はもちろんですが,”大切な気持ちのやり取り”を小さく見間違うことのないように,この日だけは立場を利用して周りの義理チョコを大きくしないよう余計なお世話を焼いています(笑).