男女合わせて360度

2023/05/24 (水)

先日,知人から結婚式のビデオメッセージを依頼されました.
そこで「結婚」を楽しむだけじゃなく,活用するために知っておいてほしいことを伝えました.
それは,男と女では「間」の見え方が違う,ということです.

人類は10万年以上もの長い間.原始人としての生活を送ってきました.
男は狩りに出かけ外敵から身を守る.
女は留守を預かり子どもをすこやかに育てる.
それぞれが必死にその役割を果たしていたでしょうから,見え方が男女で違ってしまったのも当然のことと思います.
じゃあ,どう「間」が見えているかというと「男は縦,女は横」です.

一つ目の「間」は空間です.
狩りに行って獲物を狙う男にとって,大事な空間は距離であり,遠いか近いかの縦のラインです.
一方,子育てをする女性にとって,大事な空間は面積であり,狭いか広いかの横のラインです.

二つ目の「間」は時間です.
過去の経験で未来を予測する男は,時間を前後の縦軸で見ています.
その分,計画を立てるのは得意ですが,過去にしばられて動けなくなることもあります.
ところが女性は,子どもをしっかり観察するために,今の変化を大事にします.
時間の横軸を広げることで,臨機応変力を高めているように思えます.

三つ目の「間」は人間です.
男は,いざ戦うことになった時のために,人間関係をどうしても立場や年齢の上下で測ろうとします.
そして女性は,子育てを協力し合えるように,人間関係を横のつながりで保とうとします.

縦に見る男の「間」は「狭いけれど深い」
横に見る女の「間」は「浅いけれど広い」
なので,男にはあまり見えていないのに,女性にはよく見えていることがありますし,その逆もあります.
だからこそ「結婚」を活用して男女の視界を合体することで,360度全てを見渡せる広い視野を共有することが大切だと思っています.

それぞれの見えないこところをなじり合うのではなく,よく見えるところを補い合う.
中島みゆきさんも似たように思っていて,♫たての糸はあなた,よこの糸は私,と歌っているのかもしれませんね.

追記:左右の大脳を真ん中で橋渡ししている「脳梁(のうりょう)」も,女性の方が大きく発達しています.脳外科的に見ても,女性の方が横の広がりに強いことがわかりますね(笑).