二度見を生かす

2023/06/13 (火)

バラエティ番組のネタにもなっている「二度見」ですが,「一度見」でスルーしちゃったからこそ「二度見」での驚きや感激が高められることがあります.
たとえば,小説や映画なんかも,気に入ったものを「二度見」してみると,結末を知っているからこそ確認できる伏線もあり,見逃したことにもどかしさも感じながら.新たな発見を楽しめます.
一方,身の回りにおいても,いろんなものを「一度見」していますが,意外にしっかり見えていないところもあって,「二度見」を繰り返すことで理解を深められます.
特に医療現場では,ダブルチェックと称して「二度見」のメリットを活用し,間違いを減らして診療の安全性を高めています.

ところで,10年周期の「十干」と12年周期の「十二支」は,その組み合わせを1周するのに60年かかるわけですが,十干が「癸(みずのと)」,十二支が「卯( う)」だった1963年に生まれた私は,今年でようやく1周目を終了します.
振り返ってみると,十二支の最初の一回りは親や先生に導かれてばかりでした.
二回り目でようやく自分の進路を考え,三回り目で仕事と家族を身につけ,四回り目で腕を磨き,五回り目で少し世の中に貢献できるようになったように思っています.
でも,60年かかったこの1周目は,いわば「一度見」だったわけですから,まだまだ気がつけずにスルーしてきたこともいっぱいあったと思います.
今日,6月13日からスタートする2周目は,どこまで進めるか見通せませんが,せめて「二度見」のメリットを生かしながら再発見を楽しんで行きたいと還暦の節目らしく意気込みを新たにしています.