しっかり「充電」

2023/07/30 (日)

デジカメ,ウォークマン,ミニライト,手帳,そしてついに財布まで…
カバンやポケットの持ち物を次々と減らすことができたのは,もちろん「スマホ」のおかげです.
もはや「生活のカギ」とも言える存在ですが,そうなると大事なのは充電です.
朝起きてバッテリーが100%になっていないと何となく不安な一日になりますから,充電をセットしてからベッドに入るのが日課になっている人も多いと思います.

ところで睡眠も,その仕組みが充電に似ていると思ってます.
睡眠中は「寝ている」という「使っていない状態」に血液が流れ込むからこそ,脳では記憶が整理され,体は不具合が修復され,次の日の活動に備えた準備が行われます.
それがもし,寝る前にたくさん食べてしまったりすると,消化のために胃や腸や肝臓に余分な血液を流さなくてはいけません.
スマホで言えば,画面をつけっぱなしにして,さらにサイズの大きなファイルをダウンロードしながら充電しているようなものです.
睡眠も,内臓を休ませていた方が脳や体の「充電」の効果が高められると思っています.

また,人間には体内時計があって「充電」に適した時間帯があります.
特に夜10時から深夜2時は,体を修復する成長ホルモンの分泌が増えますから「電圧の高い充電器」を使ったような睡眠が得られます.
一方,充電したのにスマホのバッテリーが100%になっていなくて,よく見たらが充電器の電圧が低かったということがありますが,加齢によって睡眠が浅くなるのもこの現象に似ています.
年齢による「電圧の低下」は充電器のように高くすることができませんから,足りない分は小まめな充電(昼寝?)で補う方が早道だと感じています.

ちなみに,夜にあまり眠れなかった時があっても,スマホの充電不足ほど心配はいりません.
体を寝せた臥床状態をしっかり保っていれば,肉体の充電効果はある程度得られます.
また,シニア世代であれば学生時代ほど脳を酷使していませんから,急速充電しなくても脳のバッテリー残量も大丈夫です.
なので,もし眠れなくても(小腹が空いていても),せめて夜10時から深夜2時までは横になって過ごすことで,脳と体をしっかり「充電」しておきましょう!