思い込みで治癒を促す

第9波にして，ついに「コロナ」の波にのみ込まれました．
予防を指導する立場にありながら，役割を守り切れず面目ないのですが，濃厚接触がなくても入り込んでくるのが今の特徴かもしれません．
体温上昇の速さも「コロナ」ならではで，ちょっと寒気を感じたと思ったら，もうすぐにびっくりするような高熱！
軽く済んだ人の話も聞きますが，結構な咽頭痛と倦怠感で，さすがにしばらく寝込んでました．

ワクチンを接種してもかかるとは知ってましたが．先月打ったばかりなのにこんなにひどくなるなんて…
それでなくても暑いのに，熱でますますカッカして，ワクチンにまで八つ当たりしたくなる気分でした．
でも，もしかするとワクチンのm-RNAで感作された抗体が，いま体の中でウィルスとの戦いに活躍してくれているかもしれない…
アニメの「はたらく細胞」みたいに，傭兵の抗体が白血球兵士たちを手伝って，上咽頭の戦地でウイルスの土塁に総攻撃を仕掛けている…
そんなイメージを頭に描きながら意識をのどに集中させていたら，何となく治りが早くなったような気がしました（笑）．

「鬼滅の刃」でも，切られた臓器に気を巡らせて，そこに「呼吸」を集中させて止血してしまうシーンがあってびっくりしましたが，体を治すのにそういった「思い込み」を活用するのは案外悪い方法じゃないように思っています．
”この点滴が，砂漠のように乾いた体をオアシスのように潤してくれる…”
”この湿布が，ボヤのようにくすぶる関節の火事を覆い消してくれる…”
そんな勝手な「思い込み」が，意外に体の抵抗力を高めて，治療効果を上げてくれるように私自身は思い込むようにしています．

今月末は急な「コロナ」で自宅休養となり，来院された方々や職員達にも大変ご迷惑おかけしました．
改めてお詫びいたします．
院長ノートも書けるだけしっかり回復できましたので，明日から診療に復帰いたします．