あるものねだり

2023/12/04 (月)

この時期,サンタクロースの役割を務めたことがある方は多いと思います.
わが家の子どもも,かつて小さかったころは欲しいおもちゃを大きく紙に書いて,空からでも見えるようにと外に向かって窓に貼ったりしていました.
幼稚園で聞いてきた方法らしく,メルヘンチックで微笑ましい上に,何を買ってくればいいのかが一目瞭然ですから,サンタの代役としては大変助かりました.
一種の入札のようなものですが(笑),もらう側も欲しいものが手に入って,あげる方もそれを見て喜べるので,とてもいい「ねだり方」だと思いました.
もちろん,小さな子どもが欲しがるくらいのおもちゃですから,望みを叶えてあげられるわけで,もしこれがプライベートジェットなんて書かれたら,お互いがっかりしたでしょうが…

いろいろ期待してしまう大人は,「ないものねだり」をすることで,かえって残念な気持ちを強めてしまうことがあります.
ねだられた方も「ない袖は振れない」わけですから,期待に沿えなくてもどかしくなります.
もし「病気のないからだにしてほしい」と言われたら,それは難しいですと答えざるを得ないので,お互い気まずくなります.
でも「脳卒中の予防を手伝ってほしい」と言われれば,こちらとしても願ってもないことですと逆に張り切りたくなります.
いろいろ考えられる大人だからこそ,実現可能な「あるものねだり」をすることで,ねだる方もねだられる方もハッピーになれるよう工夫できたらいいですね.

ちなみに,最近わが家では「欲しいものはアマゾンのほしい物リストに入ってるんだよねぇ…」と家族からささやかれています.
おかげで,窓を確認しなくてもネットをチェックすればサンタの代役を務められるようになりました(笑).